<注意!>日没前後の運転に要注意
*日没前後1時間のことを薄暗時間帯といいます。
日没前後の時間帯は視界が刻々と変化していきます。日没時は気が付かないうちに暗くなりはじめ、日没10分後は自動車や歩行者、自転車がお互いを発見しづらくなり、日没20分後にはほぼ暗くなり、物の色がはっきり見えなくなります。
特に、秋から冬にかけては、帰宅や夕食などで自動車や人の動きが活発になる時間帯と重なるため、交通事故のリスクが高まります。
令和2年~6年の5年間における時間帯別死亡事故件数は、日没時刻と重なる17時台~19時台に多く発生しています。
さらに、薄暗時間帯は、自動車対歩行者が半数を占めています。
薄暗時間帯に事故が増加する要因の一つとして、視界の急激な変化と目の働きの低下による「見落とし」が考えられます。
特に、黒やグレーなど暗い色の服装の歩行者は、路面や背景の色に溶け込んでしまい、ほとんど見分けがつかない状態になるため注意が必要です。
事故防止のポイントとして、
1:早めのライト点灯
日没30分前を目安に、意識してヘッドライトを点灯しましょう。薄暗くなったと感じたら即点灯が基本です。ライトの存在は自分の車の存在を周囲に知らせるためです。歩行者や自転車に早く気づいてもらうことも重要です。
2:ハイビームを積極的に活用
基本はハイビームで走行します。遠くまで見通せることで危険をいち早く発見できます。見える距離はハイビームでは約100m、ロービームでは約40mです。なお対向車や先行車がある場合は、ロービームにして、こまめな切り替えを行いましょう。
3:歩行者や自転車を意識する
暗がりや物影、電柱の影など、見えにくい場所に注意深く目を配り意識して見に行くようにしましょう。特に住宅街や交差点など歩行者や自転車が多い場所では、認知が遅れてもすぐに対応ができるように、速度を抑えて走行しましょう。

